小説Generation Phantasyの
世界設定

 ゲーム本編と設定が違うものを簡単に紹介します(ベースをDC版,後にGC版要素を追加となっています)。

ハンターズの職業
ニューマンの設定
アンドロイドの設定
フォトン&マグの設定
武器のエレメント,属性、および鑑定について
武器について
防具について
テクニックについて
レアアイテムについて
エネミーについて
攻撃力について
死亡について
報道について
食事制限について
母星,政府について
WORKSについて
ブラックペーパーについて

ハンターズの職業

 DC版に登場する9種類の職業の他に、GC版に登場する「ヒューキャシール」「レイマール」「フォーマー」も存在し、さらに設定資料集にのみ登場している「ヒュマール」「ハニューム」,設定資料にもない「レニューム」「レニュエール」(ニューマンのレンジャー)も存在します。
 職業はハンターギルドに登録する際、得意分野と種族,性別の目安として登録するものであり、これといった制限はありません。つまりレンジャーとして登録されている者がソードを装備しても何の問題もありません。
 ただしフォースだけは特別で、高レベルテクニック(16以上のテクニック)を収得しようとする場合は、事前にフォースとして登録しなければならない(テクニックについて参照)。
 職業毎に着用するハンタースーツがほぼ統一されているのは、見た目で職業が判るようにするためのものであり、上記にあるよう職業は目安でしかないため、このハンタースーツにもこれといった制限はない。
 リコはヒュマールになります。

ニューマンの設定

 ニューマンは人に作られた新種ですが、現在はヒューマン同様の地位を得ています。ただし、迫害を受け続けていたこともあり、未だに人種差別的な偏見が少なからず存在しています。
 「自然でないニューマンの製造(つまりバイオ科学による製造)」は現在禁止されています。ですが、非合法に制作されたニューマンも未だ存在し、非合法,合法にかかわらず、ニューマンの人身売買も影で存在しています。
 通常のヒューマンよりも成長が早く、加えて老化はヒューマンより遅いという特徴を持っているが、その代わり寿命は不安定で、生まれてすぐに死亡する事もあれば、若い容姿のまま100年を生きる事もある。そのためニューマンは容姿からでは年齢を特定しにくい。
 寿命の問題や出生に様々な事情がある者が多い事もあり、ニューマンの孤児は非常に多い。だが成長が早く自立も早いため、自力で生き延びるニューマンもまた多い。しかしニューマンの孤児問題は様々な社会問題となっているのも確かである。
 ニューマンとヒューマンの結婚は認められており、子供を作る事も出来る。生まれる子供は75%がニューマンであり、ハーフは基本的に生まれない。

アンドロイドの設定

 アンドロイドの製造は、特別な許可がなければ行えないことになっており、基本的には軍と一握りの企業だけが行えることになっている。
 アンドロイドに自立プログラム(人格)が導入されるようになったことから、「主人を持たないアンドロイドの制作」が可能になっている。だが、アンドロイドの製造目的が「戦争兵器」あるいは「奉仕活動」によることから、プログラムのどこかに「何らかへの忠誠心」が組み込まれているケースが多い。
 アンドロイドの個人購入は可能だが、かなり高額なため、俗に言う「名家」と呼ばれるような資産家でもない限り正当なアンドロイドの購入は不可能。ただしやはりアンドロイドにもブラックマーケットが存在し、正当な権利を持てない者が制作したアンドロイドの売買が行われている。
 アンドロイドは人格プログラムの崩壊をもって「死亡」と認定される。また死亡したアンドロイドは完全廃棄しなければならず、使用可能な部品が残っていたとしても、それらをリサイクルすることは違法である(ウイルスの感染やフォトン結合の不具合事故などの被害を防ぐのが目的)。もちろんこれも裏取引が存在し、ラグオルで朽ち果てたアンドロイドから不正に使用可能な部品を持ち帰り売買している者もいる。
 装甲や内部部品などは普通の鉄などを利用しているが、全てにフォトン加工がされている。そのため、本来ならヒューマン,ニューマンにしか効果がないテクニックやアイテムによる回復がアンドロイドにも効果がある。

フォトン&マグの設定

 フォトン科学は以前より行われていたが、母星に落下した隕石に付着していた、未知の生命体細胞の研究により、フォトン科学が急速に進歩。マグの開発へとつながる。
 マグは今だ謎の多い科学生命体であるため、軍とハンターズに支給し、実験をかねて実戦に用いられている。(以上は公式設定資料集より流用)
 基本的に、フォトンはどんな物にも付随し存在するエネルギー体である。これらは大きく分けて4つ存在し、自然の物,動植物やヒューマンがもつ「ネイティブ」、加工品や化学製品,ニューマンがもつ「アルタード(アルタード・ビースト)」、鉄などの鉱物や機械類,アンドロイドがもつ「マシーン」、その他、判別不明のもの「ダーク」がある。これらは「属性」という形で区分されている。どの属性も基本的には大差なく、また使い分けることが(現在は)出来ないため、フォトン科学に用いる際は意識せずに使用している。出来上がった武器に後からフォトン属性が付き、それを意識して作り分けることが出来ないのはこの為である(武器のエレメント,属性、および鑑定についても参照のこと)。
 属性に区分けされていることには長短があり、場合によってはこれを用いて活用することがある。活用方法としては、反発しあうフォトン属性を用いて、フォトン武器を無効にする防具を生み出したり、反対に属性をシンクロさせ、攻撃効果を高めるといった具合に用いる。
 マグに値が付かないのは、実験段階のものであり、一般への転売を禁止していることから値が付かない状況になっている。これはブラックマーケットでも同じで、一般への秘密裏な流出を行うこともあるが、値はほとんど付かないに等しい。

武器のエレメント,属性、および鑑定について

 武器に付随するエレメントや属性は、フォトンの特徴のため、基本的に製作段階では限定して制作する事は出来ず、あくまで制作過程で偶然に付随する産物である。
 ただし例外も存在し、初めからエレメントを限定して生産された武器も存在する。それらは「レア」と呼ばれ、入手がかなり困難であり、量産されている物でも「伝説」扱いされるほど高額である。
 エレメントは鑑定士の鑑定によって引き出される特殊攻撃で、鑑定前の段階ではエレメンタルによる特殊攻撃は行う事は出来ない。
 属性は鑑定せずともその効果を発揮するが、鑑定する事によって本来の属性にある程度の修正が加えられる場合もある。
 鑑定結果は鑑定ごとにまちまちである。これはフォトンそのものを鑑定すると言うよりは、フォトンの力を引き出す、錬金術に近い形の作業である事から、作業の度に引き出せる力がランダムで変化してしまう為である。ただしエレメンタルの系統が変わる事はない。
 小説では「チャージ」および「マスター」「ロード」「キング」のエレメンタルは存在しない(こじづけられる設定を思いつくまでは/笑)。

武器について

 武器は主に攻撃力を重視した「剣」,命中度を重視した「銃」,精神力を重視した「杖」の3つに分類される。これらは重視されているパラメーター毎の区分であり、形状は様々である。剣などの名称は、あくまで総称である。
 職業毎の武器装備は制限されていません(ハンターズの職業参照)。ただし武器の性質上、種族的な制限がある場合はあります。

防具について

 鎧はハンタースーツに付属させるパーツのような物で、甲冑のように着込む物ではない。便宜上「鎧」とよんでいるに過ぎない。その為、見た目は何も変わらないが、鎧によってはフォトンによるエフェクトが放出される物もある。
 ユニットを差し込むスロットはハンタースーツではなく鎧に付属している。
 鎧はフォースが装備できない「アーマー」と、フォースも装備できる「フレーム」の2つに分類されている。
 盾は左腕に装備される防具で、これも鎧同様、パーツのような物であるため見た目は何も変わらない。回避行動を取る際、盾は自動的にフォトンシールドを張り、その時だけ光るように盾のエフェクトが見える。
 物理的に構成された盾も存在している。それらの盾は当然フォトンではないため、装備しているのが見える。とうぜんハンタースーツに組み込むタイプの盾ではない。
 盾はフォースが装備できない「シールド」と、フォースも装備できる「バリア」の2つに分類されている。
 職業毎の防具装備はフォースを除き制限されていません(ハンターズの職業参照)。ただし防具の性質上、種族的な制限がある場合はあります。

テクニックについて

 テクニックは超能力のような物でも、まして魔法のような物でもない。ハンタースーツにテクニックディスクを差し込む事で使用できるフォトン攻撃(支援)の一種である。便宜上テクニックを「覚える」と表現する事もあるが、この表現は正確ではない。
 テクニックディスクは専用のスロットが存在し、15あるいは20レベルまでのディスクを挿入することが可能である。21レベル以上のディスクはハンタースーツがその容量に耐えられないため、専用のハンタースーツを用意する必要があり、使用する際はギルドの許可を得なければならない(ハンターズの職業参照)。
 フォース専用のハンタースーツは、21レベル以上のテクニックを使用できるようにしてあるため、他の機能を圧迫している。その為鎧や盾の装備に制限が付けられている(防具について参照)。
 テクニックディスクの使用には精神力が大きく関わっている。これはフォトンを生身で発動する際に関係しているとされているが、フォトン自体の研究が進んでいないため、謎が多く解明されていない。
 テクニックはヒューマンやニューマンの持つ「テクニックポイント(TP)」を利用して発動される。これは精神力に関わる値で、実際どのような物なのかは、フォトンの研究同様解明されていない。ただしアンドロイドには精神力もTPも無い事は研究結果から判明されている。このことから、生命力(HPではない)にも関係しているのではないかという推測もされている。
 テクニックの発動は大変危険なため、街などでの使用は禁止されている。ハンタースーツ自体が街などの施設に入るとテクニック使用をロックするよう設計されている。

レアアイテムについて

 ゲーム内ではヴァリスタなど、設定とは裏腹に安易に拾得が可能だが、小説ではごく少数しか存在していない。そのレアリティーは星の数に準じている。特にレア度9以上(DC版Ver2で言う、黄色および赤で表示されるもの)の武器防具は全て「レア」となります。レアは様々な理由で数が少なく、利用価値の有無にかかわらず重宝がられます。ただし、ダブルセイバーとフォトンクローに関しては、比較的安易に手に入り、買うことも可能。
 特に利用価値もないがレアであるために愛着を持ち愛用するハンターも少なくない。また、そういった物をコレクションするマニア集団(ウエポンズ)も存在している。

エネミーについて

 ゲームではアルティメットとベリーハード以下では出現するエネミーが違うが、小説ではどちらも同居している(ブーマーとバートルが同時に出現するということ)
 ラッピー種はゲーム内でも設定が矛盾しており、「黄色いフェイク」では母星に存在していない生物とされ、「大地の叫び声」では母星にも存在したとある。そこで小説では「パイオニア1の乗員がペットとして持ち込んだものが、ラグオルで繁殖,野生化。のちに爆破事故で凶暴化した」とします。

攻撃力について

 ハンター自身の筋力や技術力などの総合能力に加え、マグやユニットの恩恵も含めたものを「攻撃力」といい、素手による攻撃,および武器を装備する際の基準となっている。また、武器を装備した状態での総合した攻撃力も普通に攻撃力と表現する場合もある。
 ゲームでは、武器にそれぞれ「装備可能攻撃力」が定められているが、小説では明確な数字で定められているわけではない。しかし攻撃力=技術力を要しているのは間違いなく、強力な武器を扱おうとするほど高い技術を要求される。逆に言えば、強力な武器を使用している者は、高い技術力を持っている証にもなる。
 また攻撃力で示される技術力は、剣の技術であり、銃を扱う技術力は命中率,杖を扱う技術力は精神力で示される(武器の区分に関しては武器についてを参照)。

死亡について

 冒険中に死亡しても、ゲームのように自動的にメディカルセンターに転送されることはありません。
 リバーサーは激死状態を回復するもので、死亡した者(アンドロイドを含む)を蘇生させることは出来ない(アンドロイドの死亡についてはアンドロイドの設定を参照)

報道について

 基本的には、ラグオルに関する報道は一般公開禁止となっている。
 唯一、ハンターズ専門のオンラインニュース「HON」だけが取材許可を得ているが、このHONに関しても、ラグオルに関する記述は一般公開禁止で、ハンターズに対する連絡のみにとどまっている。

食事制限について

 ゲームでは「悪魔の食物」内で、「食事制限がされており、自由に食事が選べない」とされていますが、小説ではこういった制限はないことになっています。
 ただし、パイオニア2内での食事は、食料調達が難しいことから、簡単な固形食に制限されている、という事実はある。むろんお金さえあれば自由に食事を楽しむことは可能である。
 ラグオルで食材の調達が徐々に可能となってきた為(パイオニア1がすでに開拓をしていたから)、現在は昔に比べて食事の自由が回復してきている。

母星,政府について

 ゲームでは「本星」と表現されていますが、小説では「母星」と表現されています。
 小説でよく「政府」「母星政府」と表現されているものは、基本的に「本星10カ国同盟」の事を指します。
 総督府も政府の一部ですが、本星10カ国同盟=共和国制であるため、総督府独自の政治権力が存在しています。
 パイオニア2総督府は、基本的にパイオニア2航行中の政府であり、ラグオル降下後はラグオル政府としてパイオニア1総督府と合流,合併する予定だった。

WORKSについて

 レオ・グラハートが自分の父親が死亡した原因,ひいては政府と軍の企みを探る為に、独自の部隊を形成して出来た分隊。現在はパイオニア2宇宙軍空間機動歩兵第32分隊となっている。
 隊長だったレオが政府(軍部)高官に昇格させられたことにより、現在は別の隊長が指揮をとっている。しかし元からの隊員は未だにレオを隊長と呼んでいる者も少なくない。
 エリート集団としても知られており、パイオニア1に搭乗していた隊員も多い。軍内部の立場も微妙で、レオがいた頃に築いた独特な権限が今でも残っており、それがレオの思惑とは別な形で力を発揮している。
 基本的にWORKSの指揮は現隊長および政府の直轄にある。そのため、レオの本来の目的である「政府と軍の企みを暴く」という活動はほとんど行われていない。むしろ、特殊な権力を利用した、行きすぎた行動が目立つようになってきている。
 元々レオ本人が様々な理由で隊員をかき集めていた為、レオを盲信する者も少なからず存在する。レオがいなくなり直接指導することが無くなった為、盲信していた隊員が暴走気味になっていることもあるらしい。
 現在隊員はレオの意思と関係なく、政府がレオ除隊後に送り込んだ者も多く在籍している。そういった隊員はWORKSの権力を政府の為に影で利用しているものがほとんど。

ブラックペーパーについて

 武器の密売からアンドロイドのパーツ、人体までを扱う死の商人。しかしのその実体は、個人ではなく巨大な組織である。しかも母星政府(本星十カ国同名)の裏の顔であり、政府の手駒として暗躍している。
 政府関係やハンターの者ならば誰でも知っている死の商人であり、一般人にもその名くらいは知られている。
 ブラックペーパーと密売をしているハンターも少なからず存在しているため、ハンターがブラックペーパー関連の事件に巻き込まれる例もままある。

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